米国株投資のバイブルとも噂される、
ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」
良い本です。
参考になる点が多々ありました。(気になる点もありますけど・・・)
本書の中で教授が【株式投資の大前提】とされていることとは何でしょうか?
それは?
「配当の再投資」そして「同一株の長期保有」です。
そうすることで、「複利の効果」が大いに発揮できることこそ、教授流の投資が成果を上げる秘訣(というほど大袈裟なものではないですけど)ですね。
そのためには?
長期保有に値する会社を「選定」する必要があります。
それはどんな会社か?
本書サブタイトルに書かれている「永続する会社」が基本なのです。
ベースとなる投資方法は、世界中の株へのインデックス投資となりますが、それ以上に成果を上げられる具体的方法として、
投資額の半分くらいは、
・S&P10種、S&Pコア10種、ダウ10種、ダウコア10種の銘柄。
・長期間好成績を生み続けてきたヘルスケア、生活必需品、
エネルギー分野の銘柄。
・S&P発足以来、長期間生き残ってきた会社。
などへの投資を勧められているのです。
これらは、過去の実績を踏まえると、長期的に安定して配当を生み出してきた会社(分野)なのです。
一見すると、
・エネルギー分野? 石油って枯渇しないの? とか、
・タバコ(生活必需品に入ります)? 今後の見通しは大丈夫?
などと思いますよね。
けれども、実際これら分野にずっと配当を続けることで、大いに株主を喜ばせてきた会社が存在しているのです。
そうした会社の、(例えば)5%くらいの配当利回りがあれば、再投資により、保有株数は14年間で倍、28年間で4倍、42年間で8倍、56年間で16倍にもなるのです。
複利の効果は驚異的です!
※もちろん、株価には上下変動があります。簡単にするため、株価を一定として計算した結果です。ただ、「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」にも取り上げられているスタンダードオイル社は、まさに50年で15倍となっていますので、あながち机上の空論ではないと思います。
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まとめると。
シーゲル教授流の株式投資は、
・高配当で長期的に安定した会社の配当を再投資すること。
その株は長期間保有することが大前提。
・その場合、リターンは(情報技術などの)高成長株をも凌駕する。
というものですね。
ただ。
本書が出版されたのが2004年ということもあり、現在大いに状況が変化してきています。
また、特に私のようなミドルエイジの場合、50年という長期投資は現実的でなく、10~20年の中期投資(それでも十分長いですけどね)の方が現実的です。
そのような中期的スパンで考えると、いろいろと気になる点があったりします。
この辺りは、別のブログでご紹介します。
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