なかなかの難易度ですが、有用な【英文読解の透視図】はおすすめですよ。

今回は、人気の高い英文読解の本【英文読解の透視図】のご紹介をします。

著者：篠田重晃、玉置全人、中尾悟

出版社：研究社

本書は、基本的に難関大学を目指す人向けに執筆されています。

そして実際に大学入試で出題された問題が例文として掲載されています(様々な大学の入学試験の問題です)。

本書の良い点として、3人の著者によって執筆された本だからか、訳がこなれているのが大きな特長です。

また、古典的名著「英文解釈教室」よりは、若干ですが難易度が低いように思います。とは言え、総じて難しいですね。

※ちなみに、卒業問題と称して最後に掲載されている問題だけは、ただただ難しいです。実はそれは当然で、この卒業問題は「文の構造を理解できても、文意を取れないような文章が存在していること」を知らしめるのが目的だからです。私は、読んでみても難し過ぎてわかりませんでした。

著者たちは、英語を読むということは、ただ単に構造分析をするだけでなく、その人自身に読みこなすだけの教養、知識が必要である、ということを伝えたい、ということのようで、これって、日本語で書かれた本でも同様のことが言えますね。

さて、話を戻します。

本書は、かなり難解かつ実践的な英文が多数掲載されており、そしてその訳し方を詳細に解説してくれている有用な本です。

大学受験の人はもちろん、一般社会人で英語の原書を読むような人も、こういった本を通読してみることは、極めて有用なのではないかと思います。

本書 【英文読解の透視図】 は、かなり難しい本だということを意識して購入する本だと思います。