不足する【国民年金】を増額する2つの方法をご紹介します

自営業者などが国民年金だけに加入していると、40年間フルに保険料を支払い続けたとしても、年間78万円くらいの年金しかもらえません(2018年時点)。

自営業者=定年がない=ほぼ生涯働くという想定なので、このような低い年金額になっている、とどこかで読んだ気がしますが・・・それにしてもこれくらいの金額では生活は不可能ですね。

自営業者などの第一号被保険者は、65歳以降も働いたり、確定拠出年金や小規模企業共済などに加入するなど、いろいろと社会制度を勉強したり複業を検討することが大切ですが、、、

今回は、この「不足する国民年金」を増額する方法をご紹介します。

微々たる額ですけど、一考の余地はありますよ!

1つ目は。

付加年金への加入です。

では、付加年金とは?

毎月の国民年金保険料を400円多く支払うことで、年金受給時、「付加年金を支払った月数×200円」を毎年多く受給できるお得な制度です。

具体例で示してみます。

例えば、付加保険料を20年間支払った場合、

付加保険料の支払い額は、240ヶ月×400円=96,000円です。

一方、付加される受給年金額は、毎年、240ヶ月×200円=48,000円です。

要するに、毎年48,000円分多く国民年金を受給できるのです。

支払総額が96,000円なので、2年間年金を受け取れば、「支払った分だけ受け取れる=元が取れる」こととなり、もちろんそれ以降も同額受取れますので、お得な制度と言えるのです。

自営業者など第一号被保険者は、ぜひご検討ください!

2つ目は。

年金の繰下げ受給です。

基本的に現在の私たちの年金受給開始年齢は65歳ですけど、受給開始年齢を繰り下げることによって、受け取れる年金額が、1ヶ月繰下げるごとに0.7%増えていくのです。

現時点では、70歳までの繰下げが可能です(1ヶ月毎に設定可能)。

70歳繰下げの場合だと、0.7%×60ヶ月=42%も、年金受給額がアップするのです!

ただまあ、65~69歳までの間、生活できるお金を工面できるのでなければ、70歳まで繰り下げるのはなかなか難しいでしょうけどね。想定より早く亡くなれば、受給期間が短くなることもあり得ますし。

健康状態や仕事の状況を見ながら、繰下げ時期を検討すると良いと思います。

ちなみに、参考までに、60歳からの繰上げ受給も可能です(こちらも1ヶ月ごとに設定可能)。繰上げの場合は、1ヶ月毎に0.5%減っていきます。60歳からの支給を選択すれば、65歳から受給する場合と比較して30%減額となるのです。

まとめます。

付加年金を検討することと、および繰下げ受給を選択することで、年金受給額がアップします。

特に、付加年金については、今すぐに加入すると良いと思います。

ご参考になれば幸いです。

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