11月12日の米NYダウ、NASDAQは、それぞれ2.32%、2.78%下落しました。それを受け、13日の日経平均、TOPIXは、昼の時点で3%程度下落していますね。
ニュース記事が伝えることころでは、米株価の下落は、まずアップルiPhone向けに電子部品を供給するルメンタム・ホールディングスが(おそらくアップルから)出荷を大幅に減らすよう要請を受けたことから、iPhone販売減速懸念が広がり、アップル株が5%下落したことに端を発してハイテク株中心に大幅減となったようです。
そして、米株価の急落が投資家心理を悪化させ、翌日の日本市場でも大幅な下落となっています。
ハイテク市場を牽引してきたとも言えるアップル社への不安が世界に広がったということですが、この現象を冷静に見てみると、
・世界中の株価が下落するほどの要因とは考えにくいです。10月末以降、基本的には上昇していた米株価の調整的な局面であるのでは、とも思えます。
・私が保持する株式について見てみると、アップル、アマゾンなどのハイテク株はマイナス4%を超える大幅な下落をしています。一方、日用品などの生活必需品セクターや医療品などのヘルスケアセクターなどの株価は、相対的に下落幅が小さいか、上昇さえしています。具体的には、コカ・コーラが0.19%上昇、ジョンソン&ソンソンが0.28%上昇しています。
これらの状況を踏まえて私は、米国株のうち、上記生活必需品・ヘルスケアセクターなどのいわゆるディフェンシブ株については、ふつうに購入して続けて良し、と判断しています。
そして、ハイテク系などの景気敏感セクター株については、もう少し株価変動が安定するのを待って、購入再開しようかな、と考えています。
そして、思ったこととして。
これまでは、リスクヘッジの常道として、各国の株を幅広く保持すること、そして株式以外の世界中の債券なども保持することが提唱されてきました。
幅広い銘柄を持つこと、債券などを持つことに関しては異論ありませんが、今回話題にした米国株、日本株に加えて、中国株、シンガポール株などもほぼ全面的に株安になっている状況(とは言いながら、すべての国の株価は午後から回復したみたいですね。ここでは、株価が米国→日本などのアジアに連動したことに注目しています)を踏まえると、
もはや世界分散株式投資は、有効なリスクヘッジとならなくなっているのではないかとも感じます。
ますます世界は連動しているようです。
まあ、リーマンショック時もそんな感じだったので、今に始まったことでは無いですけどね。
株式投資をしてみて、株式の動きをウォッチしていると、なおさら感じます。
以上です。
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