その昔、経営コンサルタントの大前研一さんは、「自分を変える3つの方法」として、「時間配分を変えること」「住む場所を変えること」「つき合う人を変えること」を挙げられていました。
今回はそのうちの1つの「住む場所を変えること」に関して、
その手段「移住」体験の本をご紹介します。
今回ご紹介する本、セソコマサユキさんの「あたらしい移住のカタチ」と小林奈穂子さんの「生きる場所を、もう一度選ぶ」は、
「東京など大都会でのあまりに忙し過ぎる生活に疲れたり、疑問に感じた」り、あるいは「自然の中で子どもを伸び伸びと育てたい」との想いなどがあるかと思えば、「単にいろいろな場所に住んでみたい」との想いから移住した人たちの話が満載です。
移住先についても、いわゆる田舎暮らしを始めた人から、ちょっとした市街地に暮らし始めた人など、ほんとうに様々な人々が登場してきます。
「移住」などと言うと、仕事はどうするの?とか、お金は?とか、どうやって移住先を探したの?とか、現地の人との関係は?など、いろいろな「?」が浮かんできますが・・・
案外に皆さんが、それ程計画的ではなく、「行ってみた時、その土地が気に入った」「行動を起こしたことで次々とご縁が生まれ、話が進んでいった」など、行き当たりばったりな感じで移住が決まった人も多いなぁという印象を受けました。
もちろん、こういった移住成功物語の裏側には、挫折した人も多くいるはずなので、例えば、現地の気候・環境、人との繋がりでの失敗の話などは無視せず、よ~く噛みしめる必要があるとは思います。
が、一方で、本書などを読むと、移住お試し用住宅(1年間限定で、月2万円家電付き!)に住んでみる、地域おこし協力隊に入りお金の心配を緩和したり人間関係を作ってから移住するとか、空き家バンクの活用など、様々な手段により移住へのハードルを下げ得ることが分かったりします。
また、特に都会に住んでいると(いや、田舎でもその傾向はありますけど)、仕事と言うと「会社に勤めること」と考え勝ちですが、
案外に自身が持っているスキル・技能を周りの人に提供するだけでお金になることがあったり、物々交換(野菜、米をもらう)によって食べて行けたりとか、
私たちの凝り固まった先入観を崩し、ほんとうに色々な考え方、方法により、食べていける可能性があることを教えてくれたりします。
これら2冊の本「あたらしい移住のカタチ」「生きる場所を、もう一度選ぶ」には、そんな具体例が色々と書かれています。
移住したいけど迷っている人はもちろん、「今住んでいる場所で生き続けるしかない」などの閉塞感を感じている人でも、このような本に接することで、私たちには様々な選択肢があることに気づき視界が広がるのではないかと思います。
漠然と移住に憧れている人は、これら2冊、そしてもちろんこれら以外の移住に関する本を読んでみることで、もう一歩視野が広がるのではないかと思います。
おすすめです!
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