くるま暮らし。
自分だけの秘密基地のようで、何となく憧れませんか?
今回ご紹介する本「くるま暮らし。」は、自動車の中で暮らすお坊さんのお話です。
一体どうやって収入を得て暮らしてるの?
まず、疑問に思いますよね。
本書の著者静慈彰さんは、あるお寺の住職をされているようです。
が、そちらには管理人がいるため、お寺に行く頻度は低く、主にフリーランスの僧侶(!)として、関東地区などの葬儀社・檀家さんからの依頼を受けて法事などを行っているそうです。
他には、出張瞑想会を開催することでも収入を得られているそうです。
車生活自体が、それ程お金がかからないこともあり、十分に生活できるだけの収入があるようですよ。
まあ、僧侶ではない私には真似ができないことですが・・・
自動車であちこち動き回り、各地で何かのイベントをして回ることは可能な気がします。
こういったやり方があるのですね。
それから。
どうして車生活をしているの?
と思うかもしれませんね。
著者は、高野山の僧侶の家に生まれ、よくできた両親、兄のすぐ下で、いろいろと葛藤を抱えた人生を送られてきました。
高校に行かなかったり、大学院を止めてアメリカ真言宗の別院に行ったけれどクビになったり、インドでヴィパッサナー瞑想に出会いアトピーが軽減するなど、波乱万丈の人生の中にありました。
多分、そんなこともあってでしょうね、本のタイトルにもなっているように、自身を社会不適合者と感じていて、過度な人との関わりを厭い、車暮らしとなったそうです。
そして。
本書では、中古の日産キャラバンを、自分仕様に改造した方法、注意点などがしっかりと書かれていて、こちらも興味津々でした。
トイレや風呂は無いものの、ベッド完備、パソコンを使ったり、仕事依頼のFAXを受けたり、調理をしたりする環境を整えられているのです。
自身で工夫して、自身の基地を作り上げる感覚は、ワクワクでいっぱいだったのではないでしょうか。
気になったのは、自動車内で生活していて、ゴミの処理をどうしているのか、という点くらいですね。
ただ。
著者は、今後「駆け込み寺兼瞑想道場」となるお寺を再興しようと考えられていますので、いずれは車から降りて、寺院に定住する可能性が高そうですけど、、、今、車の中の生活を満喫されているのは確かです。
面白そうな生活をされているなぁ、と思いました。
興味を持たれた方は、「くるま暮らし。」いかがでしょうか?
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