チャールズ・エリス氏による名著「敗者のゲーム」に書かれている【資産運用のポイント】とは何でしょうか?
それは?
・私たち人間は合理的なんかではなく、感情的な生き物だ。
・それゆえ、投資において利益を最大化する合理的な選択などできはしない。
・プロフェッショナルでさえ、市場で大きく勝つことはできない。
・ましてや個人投資家が勝てるわけはない。
・個人投資家は(いや、プロでさえ)、ミスをしないよう(=例えば、欲望や恐怖に駆られてタイミングを誤ってしまうこと)に、長期的に保持できる株式を持つ、すなわち長期投資を行うべきだ。
といったところでしょうか。
もう少し補足すると。
・私たちは、「株価が上がれば笑い、下がれば泣く」「株価が上がれば、それがずっと続くかのような錯覚に陥り、高値の株を買ってしまう」「株価が下がればあせって安値で売ってしまう。過去、何度も一時的な株価下落局面があり、それらはすべて、時とともに回復したにもかかわらず。。。」という存在です。
※ただし、日本の株式は、1990年頃のバブル期の株価を回復しないなど、状況は厳しいです。この法則は、日本以外の先進国でとくに言えそうな論理です。
・プロフェッショナルが運用するアクティブファンドには、S&P500などの市場平均に及ばない商品が全体の4分の3もある。
それは、マーケットが、「プロがひしめく敗者のゲーム(ミスをしないことで勝つことができるゲーム)を行うような場」となったため、他のプロに長期的に勝つことは困難であるからだ。
加えて、ファンドを運用するために、その都度手数料などの運用コストがかかってしまい、利益を下げてしまうことも原因である。
・そのような状況で、個人投資家が資産運用するためには、短期的な株価変動に動じることなく、長期的な視野で運用することである。
そのために、運用基本方針を定め、それをしっかり保持することが有効である。
となります。
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私たちはどうしても、大儲けした情報ばかりに目が行き勝ちですが、その裏では損をした人の方が多くいたりします。
表に出てこないだけです。
「リスクが小さいけどリターンが大きい」商品はありません。
正確に言うと、短期的な幸運で大きなリターンを得る人は、いるにはいますが、老後の資産形成など長期的に見ると「平均への回帰」、すなわち市場平均程度しかリターンを得られません。
やはり、長期的視野での投資、(本ブログで書き切れませんでしたが、)それも分散して積立て投資することが、リスクを下げてリターンを得る有力な方法なのだろうと思います。
この辺りのお話に興味を持たれたら、ぜひチャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」を手に取ってみてください!
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